04/30 講演会「大学の貧困」(大阪)

☆なんなんメンバー2人がしゃべります!

■「貧困を考えるⅡ」2011年講演会 『大学の貧困』

時間:2011年4月30日(土)15:30~17:00
場所:河合塾大阪校S館301教室

ゲストスピーカー:
 渡邊太さん(元大阪大学教員)
 大椿裕子さん(元関西学院大学職員)

 「就活」という語が普及したのは「就職」の困難さとパラレルな現象でしょう。大学の三年生が黒い「就活」スーツを身にまとい都市を徘徊するあわただしさが、一方で大学「教育」の貧困、つまり「就活」が大学での学業を妨げているという指摘もすでになされています。さらに〈大学の貧困〉は、学生ばかりでなく教員や職員にまでも及んでおり、「非正規雇用」「雇い止め」という語がメディアを賑わすようになりました。昨年の「ホームレス」支援者である生田武志さんの講演についで、今年は受験生とは切っても切れない関係にある〈大学の貧困〉、いま実際に大学で働いておられる教員・職員の方々の〈生の声〉を聞き、大学の実情を認識することから、考えることを始めていきましょう。

◆渡邊太さん(元大阪大学教員)
 大学でも近年、非正規雇用化が進んでいます。2004年の独立行政法人化を契機に、国立大学でも非常勤職員の雇用期間に最長5年や6年までという年限が設けられたりしています。「経営の合理化のために」という名目で、数年ごとに働く人をつぎつぎと入れ替え、クビを切りたいときにいつでも切れる状態が保たれています。図書館や事務で働く多くの職員は来年の契約が更新されるかどうか不安な思いを抱えながら、日々の業務に就いています。学生に対しては正社員になるべく就職セミナーや就職ガイダンスを手厚くおこなう一方で、大学のなかでは非正規労働者がますます増加しつつある。この状況は、いったいどういうことなのでしょうか。
 わたしたちは、去年と今年、大阪大学で非正規労働者の雇い止めも含めて大学の現状とこれからについて考える集まりをもちました。学生、大学院生、専任教員、任期付き教員、非常勤職員、非常勤講師、学外者、さまざまな立場の人たちが集まり、大学についていろんな話をしました。
 大学は、自由な学びの場として機能しているだろうか。大学が希望と自由を生みだす場となることができていないのはなぜか。わたしたちは、たとえそれが妄想であったとしても、大学が希望と自由の場であることを信じています。

◆大椿裕子さん(元関西学院大学職員)
 4年間の有期雇用で関西学院大学を雇い止め解雇。労働運動に出会って、「それってオカシイ!」と声をあげることが出来ました。自分の直感を信じ「オカシイ!」と声をあげることの気持ちよさ。そんなことを伝えにお邪魔させていただきまーす♪

主催:河合塾文化教育研究所現代思想研究会 【ポスターのデータ[PDF]】

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