「厚生年金パート加入緩和 調整難航」

■厚生年金パート加入緩和 調整難航
 (2012年2月17日5時12分 NHKニュース)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120217/t10013083831000.html
政府は、社会保障と税の一体改革に伴い、パートなどの非正規労働者を支援するため、保険料の半分を企業が負担する厚生年金などに加入できる条件を緩和する方針ですが、保険料の負担が増える企業側は懸念を強めており、来月の法案提出に向けた調整は難航することが予想されます。
政府は、増加しているパートなどの非正規労働者の処遇を改善するため、保険料の半分を企業が負担する厚生年金と勤め先の健康保険に加入できる条件を緩和する方針で、厚生労働省は、民主党と調整しながら具体的な条件を検討しています。
こうしたなか、16日、この問題を検討している民主党の作業チームの幹部が、経団連や日本商工会議所の担当者と会談しましたが、経済団体からは、「消費税率の引き上げと重なると、特に中小企業の経営は苦しくなる」、「年金制度の抜本改革とあわせて行うべきだ」などという厳しい意見が出されました。
厚生労働省は、まずは厚生年金などに加入する非正規労働者を100万人程度増やしたうえで、370万人程度まで拡大させたいとしていますが、これに伴う企業側の保険料の負担増は、およそ5400億円に上るとみられることから、急激に負担が増えないよう段階的に加入を拡大するなどの配慮を行うことで、理解を得たい考えです。ただ、企業側は新たな負担に懸念を強めており、来月中旬の法案提出に向けた調整は、難航することが予想されます。▲

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