〈荒川区職員労働組合〉からの賛同メッセージ

■集会へのメッセージ
 現在、労働政策審議会の建議をうけ、政府は「有期契約労働」法制の改定作業を進めています。政労審での審議や建議では、いわゆる「入口」、つまりどういう形で雇うのかという最も重要な点について、恒常的継続的な仕事には常勤労働者をあてることが原則とされていません。
 そのうえで、5年という有期年限および半年間の空白期間を置くことができるようにされています。
 これまで、非正規公務員や大学非常勤職員が、雇用年限という年限解雇と闘ってきたこと、その壁が極めて高いことを考えるとき、これらの動向が、どういった影響をもたらすのかを強く危惧しています。ぜひ、法案の動きに対応した運動を進めましょう。
 また、京大や龍谷大などみなさんのこの間の取り組みが、全国の非正規労働者に対して、強くアピールしていることを感じています。
 何かあれば声をあげること、行動に出ることなく、問題の解決はないのですが、日本では「要求する」ことが素直に共感、支持されるような社会環境にはなっていません。
 ハシモトのように、労働運動の成果を「既得権益」と決めつけ、その「恩恵」(成果を共に得る)によくさない人びとの不満を煽り、運動を解体しようとしている動きは、これからも続くと思います。
 運動の側も、自らの「成果」だけを守るのではなく、社会全体の矛盾にきちんと向き合い、その取り組みを進め、社会的連帯を少しでも獲得している努力と運動の発展的な転換が求められています。
 そのためにも、職場の実態や取り組みの双方向の交流、ネットワークの形成が必要と思います。
 集会の成功を祈念しています。
2012年2月25日
荒川区職員労働組合(白石孝)
cf. ◇「官製ワーキングプア」とたたかう荒川区職労!
  ◇なくそう官製ワーキングプア

0 件のコメント:

コメントを投稿